■TPP断固反対! 緊急日野町民集会に140人(2013年3月23日)



 日野町の「TPPから町民のいのちと暮らしを守る町民会議」が、「みんなで考えようTPP!」とよびかけ、主催した「TPP参加反対緊急町民集会」には約140人が参加しました。各界から決意表明が出され、TPP参加に断固反対する決議が採択されました。

 決議は、安倍首相のTPP参加表明について、「民意を無視した暴挙で、重大な公約違反。国益に反する『亡国』協定に何の成算もないまま突き進むことは、主権放棄に等しい行為。情報開示や国民的議論がなされないまま、国家の根幹に関わる政治決断が下されたことは、不信任に値することだ」ときびしく抗議しつつ、これからの運動の展望について、「失望するにはまだ早い。事前協議や参加承認、全体協議の過程で、国益を守れない不平等協定の実態がいずれ明白になる」「圧倒的に不利な後発国に『聖域』など用意されていないことも露呈する」、その場合は、「即刻脱退すべきだし、国会批准など不可能」 で、 「3・15」を忘れることなく、亡国の道を許さない闘いの始まりの日」として運動を力強く進めようと呼びかけました。
                                TPP参加に断固反対する集会決議

 来賓として、日本共産党からは坪田いくお党県国民運動部長があいさつし、自民党は総選挙でTPP参加の6条件を公約し、安倍首相はオバマ大統領との会談で、どれ一つとして守られる保障も得られなかったのに、TPP参加を表明したことをきびしく批判。「自民党の公約破りは許せない。参議院選挙で審判を下そう」と訴えました。
                             坪田いくお党県国民運動部長のあいさつ

 集会では、自民党の武藤貴也衆院議員が「国政報告」し、自分も「TPP参加反対」の公約を掲げたと述べましたが、安倍首相が参加表明をしたことで、「交渉参加反対といっても建設的でない。交渉の中で具体的なものを守っていくことがだいじ」と話しました。

 これには坪田氏らをはじめ、多くの参加者が、「交渉で守ることができない」TPPの実態を具体的にあげて、安倍首相、また武藤議員の主張を批判しました。

 集会の特別講演で、「農業・食料・健康を守る兵庫県連絡会」の柳澤尚事務局長は、「TPP交渉は最終段階にきており、日本が交渉する余地はない」こと、「そもそも先に参加している国々が合意した事項は覆せない」ことなど、TPPの異常なしくみを指摘しました。

 事務局からは、TPP問題で必要な情報がほとんど報道されない事態が続いているなかで、「日本農業新聞」「全国農業新聞」「しんぶん赤旗」を参考にしてほしいと紹介しました。
                                  滋賀県医師会の連帯メッセージ