しかし、国会審議がすすむほどに、この法案は、「平和・安全」と無縁であるばかりか、日本国憲法に違反する法案だということが、明白になってきました。
いま、国民の間では、若い人びとを中心に、「民主主義をまもれ」「立憲主義をまもれ」「戦争反対・九条まもれ」の声が空前の広がりとなっています。「だれの子どもも殺させない」という「ママたちの会」のうったえは、戦争世代にとっても、痛切な思いとして心にひびきます。
憲法学者など専門家の意見や国民の声を、まったく無視して、「戦争する国」へと突き進んでいる安倍政権の姿勢が、一層鮮明になっています。
わたしたちが暮らすこの地域こは、太平洋戦争時、特攻兵機「桜花」発射基地があり、湖岸では学徒兵たちが、「桜花」発射の訓練をしたという歴史があります。際川には自衛隊大津駐屯地があり、中部方面隊の教育施設として、新入隊員など多くの隊員の戦闘訓練が常態化しています。
わたしたち、滋賀学区と大津京駅周辺に暮らす住民有志は、地域のみなさんによびかけます.
わたしたちは、戦後70年間つくりあげてきた、この国の自由と民主主義を大切にし、そして日本国憲法のもつ重みを守りぬきたいと決意します。
平和国家という国の形をかえて、ふたたび日本を戦争する国にしようとする、「安保関連法案」(戦争法案)に、反対のこえをあげましょう。
わたしたちは、政府に対して、この法案の成立を断念し、日本国憲法を遵守するよう、強くもとめます。
2015年8月30日
「安保法案」(戦争法案)を廃案に!滋賀学区と大津京駅周辺住民の会