■守山市議会が全会一致で高浜原発再稼働の中止を求める意見書を採択(2015年3月27日)
高浜原発再稼働の中止を求める意見書
2月12日、原子力規制委員会は、高浜原発3、4号機は新規制基準に適合していると認定し、その結果を踏まえ関西電力は高浜原発を再稼働しようとしている。
高浜原発3、4号機は、通常のウラン燃料ではなく、不安定で安全余裕が少なくなるMOX燃料を燃やすプルサーマル発電を実施する予定とされているが、プルサーマル炉で大事故が起きた場合、通常の2倍以上の放射能汚染による健康被害が生じる危険性を専門家は指摘している。新基準による適合性審査では、その危険性をほとんど審査されておらず、安全性は担保されていない。また、大事故が起きた場合、炉心溶融までに19分、溶融した炉心が原子炉容器の底を貫通するまでに、1時間半と想定されているが、避難計画については明確ではない。大量のバス確保や複数の避難経路など、福井、京都、滋賀の30km圏内だけではなく、周辺自治体にも同様の対応が求められている。
原発がひとたび事故を起こせば手を付けられない大惨事となることは、深刻さを増す福島原発を見れば明らかである。昨年の福井地裁の判決では、人の命やくらしに係ることと経済活動を同列に考えること自体が間違いであるされた。原発ゼロのエネルギー社会への転換が、今こそ必要と考える。
高浜原発は、新基準に合格しただけで、安全性の保障は一言も委員長は言っていない。よって、高浜原発3、4号機は、再稼働すべきでない。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成27年3月26日
滋賀県守山市議会議長 池田眞二
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
経済産業大臣 宛