Q 暮れの忙しい時期になんで選挙なのですか?


A 安倍首相の国民の声を無視した暴走の果ての、打算の解散です

 突然の国会解散、衆院選突入は、安倍首相が、いずれ総選挙をしなければならないが、時間がたてばたつほど追いつめられてしまう、それなら支持率の高い今のうちにやってしまおうという打算からです。週刊誌も「追いつめられ解散」と書いたように、国民が追いつめた解散です。

 そして、この総選挙は、国民が安倍政権の暴走をやめさせ、国民の声が生きる政治にする、絶好のチャンスの選挙となりました。

 安倍首相は、解散の理由を問われて、来年の消費税10%への増税を18カ月先送りすることの是非を国民に問いたいからだといいました。

 消費税を8%にして、時間がたっても消費の落ち込みは回復どころか、GDP(国民総生産)は、2期連続のマイナスとなりました。日本経済全体を深刻な危機に突き落としてしまったのです。

 国民は、8%増税に、「そんなことをしたら景気の底が抜ける」と反対の声をあげていました。消費税について、必要な税金だといっていた人でも、「いま増税すべきではない」と反対していました。こちらのほうが正しかったのです。

 国民の声を聞かずに8%増税を強行し、さらに不況を深刻にして「増税不況」を招き、さらに増税路線を突っ走ろうという安倍政権の責任はとても大きく、この暴走をやめさせなければなりません。

 10%増税の「先送り」しなければならなかったのは、安倍首相自身が、自分の経済運営の失敗を認めたのと同じことです。

 しかも今度増税するときは、景気条項をなくすといいきりました。これは、「景気がどうなっていても、かならず増税する」と、「増税宣言」をしたのと同じです。

 国民の多くは、「先送り増税」ではなく、「増税してはいけない」「増税は困る」と考えています。その声を生かし、きっぱり消費税増税は中止すべきです。

 日本共産党は、この安倍内閣の責任を正面から問い、国民の立場に立った対案を示し、みなさんと力を合わせて、安倍暴走政治ストップ、国民の声が生きる新しい政治を実現するためにがんばります。

 年末の忙しい時期ですが、国民の審判を下す絶好のチャンスです。ぜひ日本共産党を前進させ、その仕事をやらせて下さい。