「10月饗庭野演習場で日米合同演習が実施、オスプレイも飛来」のTV報道の事実確認を厳正に行い、防衛省機関に自治体への説明責任をはたさせ、その上で、市民の生活と平穏を守る立場で市長見解を出すことを求める申し入れ。
 
福井正明 市長 様
                  日本共産党高島市議団
                    森脇徹 福井節子 粟津泰蔵
 
 3月22日午後のFNNスーパーニュースは次の報道を行った。
「沖縄県の普天間基地に配備されている輸送機「オスプレイ」を使ったアメリカ軍と自衛隊による日本国内で初めての訓練が、10月に滋賀県で行われる方向で最終調整されていることがわかった。政府関係者によると、日米両政府は、陸上自衛隊と米海兵隊が、10月上旬から中旬にかけて、滋賀・高島市にある饗庭野(あいばの)演習場で行う共同訓練「フォレスト・ライト」で、普天間基地に配備されているアメリカ軍のオスプレイを使用する方向で、最終調整を行っているという。
オスプレイは、10月10日に、空中で停止した機体から隊員が陸上に降下する「ヘリボーン」と呼ばれる作戦で初めて使われ、10月16日の「陣地攻撃」訓棟でも使用される方向。演習場外の低空飛行訓練などは予定されておらず、防衛省は今後、周辺自治体への説明を行う方針。」
 他の民放各社も同様の報道、新聞も23日に報じている。
 ニュースを聞いた多くの市民から「事実を確認し、市民の心配をとりのぞいてほしい」の声が多く寄せられています。党市議団は、今回の「報道」で、日米地位協定に基づく軍事行動を県や市が国機関から事実として知る前に、TVや新聞報道で市民が知ることが普通として扱われていることに危惧するものです。
 そもそもオスプレイは、開発段階から重大事故を繰り返し、実践活用量産体制に移行後も、事故が絶えず、米国の専門家からさえも様々な欠陥が指摘されています。このようなオスプレイを配備訓練することは、極めて危険であり、ひとたび墜落などの事故が起これば、多くの市民の生命財産が犠牲となります。加えて、オスプレイの機体は従来機と比べ大きく、演習場周辺の騒音被害の深刻化は必至です。
 このようなオスプレイの訓練が報道の通り、高島市で実施されることが事実なら、確実に市民の日常生活に重大な被害と危険をもたらすものであり、日本共産党市議団は、市長が市民が平和のうちに安全平穏に生活する権利を守る立場に立ち、直ちに下記の取り組みを行うよう申し入れるものです。
 
                 記
 
@ 10月10日から日米共同訓練が行われるのか、その際、沖縄常駐の海兵隊輸送機オスプレイが飛来してくるのか、その事実関係を、防衛省に確認されたか、まだであるなら、即刻、確認行為をされたい。
A その確認結果を、市民と議会に直ちに報告されたい。その際は、市民が安全、平和平穏に生活する権利を守る立場に立った市長としての見解をだされたい。
                        以上、申し入れます。
                        2013年 8月 23日