84回メーデー宣言

 

 私たちは今日、労働者・県民の団結と連帯の力で「労働者の祭典」である、第84回滋賀県民メーデーを成功させました。今、日々の仕事・くらしに大きな負担がのしかかろうとしています。そのような時だからこそたたかいを強め、くらしと雇用を守り、憲法がいきる安全・安心社会の実現を目指すべきだと確認しました。

 

◇すべての労働者・県民のみなさん

 東日本大震災から2年余りが経過しましたが、被災地の生活再建・復興は進まず、暮らしも仕事も復旧にはほど遠いものです。避難を余儀なくされ故郷を離れざるを得ない人も多くおられます。原発事故の影響は色濃く、収束どころか停電による混乱や、汚染水の漏えいが起こり、一層の被害と不安を広げています。

 

◇すべての労働者・県民のみなさん

 そうした中、自民党・公明党連立政権は、一層の構造改革路線を強めています。政権公約を投げ捨て、生活と仕事を壊すTPPへの参加をひた走っています。災禍を撒き散らし続けている原子力発電はやめるべきと、国民の約7割が考えているにも関わらず、再稼働させ、新設し、輸出しようとしています。国会議員の比例定数を削減し、多様な民意切り捨てを推し進めようとしています。憲法を変えて日本を戦争のできる国へと変えることを視野にいれ、96条を変えようと目論んでいます。

 「アベノミクス」は、物価上昇を煽る一方で、年金や生活保護の削減、消費税の増税を進めようとしており、国民生活に大幅な負担を押し付けるものです。いっそうの貧困と格差拡大路線に対して、強い怒りが吹き出しています。

 また、一時はあきらめた解雇自由化や労働時間の規制緩和などをすすめ、労働・雇用を破壊しようとしています。

 私たちの望みは働きがいのある人間らしい仕事です。デフレの原因は規制緩和し、非正規労働者の拡大、賃金の低下をさせたことです。デフレからの脱却を叫ぶのであれば、第一にすべきことは賃金・労働条件の改善と雇用の安定です。安倍政権の進もうとしている道は全く逆です。

 

◇すべての労働者・県民のみなさん

 日本でも世界でも運動は根を深く張り、広がっています。県内でも47日嵐の中、大津市なぎさ公園を会場に1000人の参加で「ストップTPP!県民緊急集会」が開催されました。また、消費税増税、原発、公務員給与削減、年金削減などに反対する共同の取り組みを大きく進めてきました。

 これまでの取り組みを力に、今日から新たに運動を進め、日本国憲法に基づく「人間らしく働き、人間らしく生きることのできる社会」を実現していけるように多くの人と連帯し、取り組みに確信をもって進みましょう。

 

働く者の団結万歳! 世界の労働者万歳! 第84回滋賀県民メーデー万歳!

 

201351