■県議会「議員倫理条例」を可決 県議の収賄事件受け(2003年10月10日)

 滋賀県9月定例議会は10日、本会議を再開し、県議の収賄事件をきっかけに、各会派が原案を持ち寄った「議員政治倫理条例」を自民党・湖翔クラブ案を軸に全会派の共同提案とし、全会一致で可決しました。県職員が事件に関係した責任をとり、国松善次知事の11月分の給与を1/10減額する条例案と、収賄罪に問われている県議中川末治被告の議員辞職を可決しました。

 倫理条例は、目的に「県民の厳粛な信託にこたえ、清潔で民主的な県政の発展に寄与する」ことをあげ、政治倫理に反する疑いのある議員の審査を定めました。審査会は議員と学識経験者12人で構成。県議会の2会派以上(定数の1/3以上)の請求で審査します。審査会の公開は「委員長が審査会に諮って決める」ことで決着しました。