■自民党県議が県職員殴る 日本共産党が厳重対処要求(2002年7月29日)

 滋賀県議会の議長就任祝賀会で自民党県議が議会事務局の県職員を殴りつけていたことが日本共産党県議団への投書で判明、県議団は29日、県議会議長に「断じて許すべからざる行為」として、議会としてき然とした対処をとるよう申し入れました。暴力をふるった県議は殴った事実を認めています。

 暴力をふるったのは、自民党・琵琶湖クラブ所属の脇坂武県議(59)∥東浅井郡選出∥。

 日本共産党県議団への投書や同県議団の調べによると、脇坂県議は6月8日に大津市内で開かれた中村善一郎県議の議長就任祝賀会に遅れて出席したため、固定席ではなかったものの、現職県議の席が満席となっていたことに腹を立て、事情を説明しようと近づいた南史朗・議会事務局総務課参事の左頬を右腕で一回強く殴り、さらに同参事が持参していた座席表をたたき落としました。脇坂県議はその後、同参事に謝罪しないまま、祝賀会に出席せず帰りました。

 日本共産党県議団が議長に申し入れた直後、脇坂県議は中村議長とともに南参事に直接、謝罪のことばをのべ、暴力をふるった事実を認めました。

 日本共産党議員団は、この問題は県議会として見過ごすことはできないとして、全員協議会を開き、同議員が議会事務局職員全員と県議会への謝罪と反省を表明するよう求めています。

 脇坂県議が暴力をふるったのは何人もが見ており、祝賀会に参加していなかった日本共産党県議団が問題にするまで、だれも指摘しなかったことも問われます。