■BSE対策融資の利子を助成 県が補正予算で(2001年12月6日)

 滋賀県の国松善次知事は6日開かれた県議会にBSE(牛海綿状脳症)問題で経営困難に直面している県内の畜産農家、食肉処理・販売業者への支援対策に約11億9000万円の補正予算を追加提案しました。

 国の緊急対策事業の家畜経営維持資金や食肉処理販売などへの融資で1・6%の利子を県が負担、元牛購入補助や、現在ある制度融資の利率を1・5%に下げるほか、近江牛の消費拡大の宣伝などが内容です。

 日本共産党県委員会と地方議員団は県内の畜産農家や流通・販売業者を訪問。県には国の責任と被害補償を要求し、県としても融資制度創設や国融資制度への利子補給などを提言してきました。

 湖東地域の大手食肉業者は、「利子補給はありがたい。共産党の人たちが来て話を聞いてくれ、感謝しています。国が責任を認めないで、この問題が長引くことも考えると、国の融資制度は1年返済で、返済できるかどうか不安があります。国に迫っていくことを私たちも考えたい」と話しています。