■志位和夫委員長迎え琵琶湖・なぎさ公園で大演説会(2001年5月26日)

 滋賀県大津市の琵琶湖に面した、なぎさ公園・市民プラザに日本共産党の志位和夫委員長を迎えて開かれた党県委員会主催の大演説会に、県内各地から大型バスやマイクロバスでの参加者も含めた約3200人が参加しました。

 委員長になって初めての滋賀県での演説会で、志位委員長は1時間にわたって講演。

 「小泉人気」について、「ピンチでなくチャンス」との話がよくわかったという奥村昌美さんは「志位さんは小泉内閣の矛盾を機密費や『構造改革』などの問題で指摘してわかりやすかった。農業の問題は親せきが農業しているのでアメリカで保護している話に日本との大きな違いを感じました」といいます。

 大津市の医療事務、加藤健司さんは「日本の社会保障の給付は薄く、負担は重いという指摘は初めて聞いた話で、すごいなと思いました。なんとなく、今の高負担、低福祉が当然と言う感じがあったので、ヨーロッパやアメリカと比較して、財政的にも、国際的にも裏づけのある提案だと聞いて、すごいな、と思いました」。

 はじめて志位さんの話を聞いたという近江八幡市の女性は「サービス残業をなくせば90万人も雇用が生まれるというお話が興味深かった。私の会社でも残業もサービス残業もある。国民が願っていることと、共産党が言ってることと、経済の再建の方向が一致している。参院選で共産党を伸ばして、政治から丸ごと変えようというお話は、そのとおりです」といいます。

 近江米で有名な滋賀県農業も、政府の減反政策で大きな痛手を受けています。志位委員長が減反政策のひどいやり方を、「青刈り」を告発した農民からの手紙を示して批判したことに、近江八幡市からきた大森安吉さんは、「あの通りや。だいたい、作況指数を決めるのは誰なんやといいたい」といいます。

 滋賀県経済も長引く不況のなかで大きな打撃を受けています。自民党支持者という男性は「共産党の言い分も聞いて見たいと思ってきた。景気回復で正反対の政策を示しているのは、予想通りだったが、意外だったのは構造改革の中身への言い方が実に納得できたことだ。政府が本腰を入れるのが景気回復への衝撃になっているというのはその通りだ」といいます。

 演説会では、崇徳寺(彦根市)の住職、高瀬俊英さん、参院選挙区候補、川内たかし、同比例候補、井上さとし両氏もあいさつしました。

 この日、大津市内では、自民党の参院選選挙区候補の事務所開きが開かれ、民主党も集会を開くなど参院選に向けて各党の動きも本格化しています。