■壁にひび割れ、床もはがれ、会議室なし 県立障害児学校(1999年2月5日)

 日本共産党の滋賀県議団が、老朽化で建替えを求める声があがっている県立の障害児学校などを視察しました。県が昨年から、財政難を理由に「ハコもの(公共施設)は凍結」としたため、壁のひび割れや床の表面材もはがれたまま。危険建築物の寮も放置されています。

 栗東町にある県立ろう話学校は、聴覚障害の児童や生徒が学んでいる校舎の1階から3階まで通して、同じ個所の壁と床にひび割れ。はがれ落ちないよう、ガムテープで押さえています。幼稚部の建物は、ろうかが狭く、低い天井には雨漏りの跡、壁には穴があいています。

 彦根市内の県立盲学校。視力障害の児童、生徒たちが学ぶのに、ろう下が暗く、狭いうえ、建て増しで「迷路」状態です。教室も不足し、図書室が障害児のプレイルーム兼会議室となっており、教育相談は、部屋がなく、校長室で実施しています。

 同校の女子寄宿舎は一昨年、県が危険建物として改築を計画しましたが中止。暗く、天井も低いうえ、床のリノリウムもはがれています。

 どの学校も、「期待している」ことは、実施中の建物耐力調査結果を待って、3年間の『ハコもの凍結』が解除されたあと、建築年度の古い順番で順番が回ってくること、だといいます。

 「ハコもの」凍結は、県が財政建て直しにと昨年決めたものです。豪華オペラハウス・びわ湖ホールや競艇場などは別枠で、建設がすすめられてきました。

 視察した吉原稔県議、森しげき県議はじめ、ふじさきヨシヲ、谷口みえ、ひやま秋彦、いなもり善稔、きりやまヒサ子の県議候補は、他の学校も現状を調査をすすめながら、県に緊急要求を提出することにしています。