■コメ・麦価格暴落、赤かび病対策を(1998年6月9日)

 日本共産党の林としろう参院滋賀選挙区候補と県議団は9日、米価の大暴落を招く自主流通米の値幅制限撤廃や、コメに続く麦の政府買い入れ廃止について、「実行されれば農家経営の根幹を揺るがす。緊急に国に要請を」と県に申し入れました。

 また、県内でも多発している麦の赤かび病被害について「品質低下による農家の被害は現行の共済制度に適用されないため、収入が皆無となった農家もある」と指摘。国に共済制度の特別認定をはたらきかけるよう求めました。

 田中茂県農水部長は、申し入れについて「検討する」とのべ、麦の病気被害では収穫を待って実態をまとめたいとしました。

 林候補らは、昨年の米価格暴落に続く今年の減反強制が農家の怒りと生産意欲をそいでいると指摘し、コメ、麦の価格を引上げ、安定させる価格補償制度の重要性を強調。麦の病害被害については、緊急対策として、農家のカントリー利用料や被害麦の処理費用について県が負担することも求めました。