■農政への怒り 組合長も大規模農家も 農業シンポ(1996年7月11日)
日本共産党湖北地区委員会がよびかけて10日夜、滋賀県浅井町の浅井町農協で開かれた「コメと農業を語るシンポジウム」に、農家や農協、農業委員会関係者、浅井町長、びわ町の助役、収入役、議長、長浜市の経済部長なども参加。会場いっぱいの114人が参加しました。
パネラーには、辻篤太郎JA浅井組合長、虎姫町の大規模専業農家の藤井吉造さん、びわ町の青年後継者の前田和宏さん、日本共産党のこくた恵二衆院議員が出席しました。
辻組合長は「食糧不足が国際的に議論されているのに、減反してコメを輸入。これが国の政策か」という怒りと、コメ流通の一元性がくずれれば農家がさらに立場を弱めると訴え。
藤井さんは、全国注目の大規模稲作経営をつくりあげたのに、米価引き下げの打撃で後継者をえられないくやしさを、前田さんは、家族経営の魅力とアメリカ農業研修の経験を語り、非農家・消費者と理解を深めようと訴えました。
こくた議員は「日本のコメを守るための日本共産党の五つの緊急提案」を紹介。「共産党は国会で頭数が少ない」という問題提起に、「国会は、数は力の世界だが、日本共産党は力にならないだろうか」と住専問題での党の役割を紹介。「農業の問題でも主張し続ける政党がなければ、とんでもないことになる」と強調しました。
会場からは「農民の立場に立つのは日本共産党だけ。本気で政治を見つめる必要がある」「消費税5%は米価の引き下げ。このごろみんな怒ることを忘れていないか」などの声が出されました。