■柏原、醒ヶ井駅無人化計画で寺前議員ら現地調査(1996年7月2日)
日本共産党の衆院比例近畿ブロック候補の寺前いわお衆院議員は2日、JR東海が東海道線で初めての駅無人化を10月1日から実施すると通告している滋賀県米原町の醒ヶ井駅と、山東町の柏原駅を視察し、両町の町長や住民、駅員などから事情を聞きました。
両町長や担当者は、JR東海の無人化通告に反対と抗議をおこない、増便などの営業努力こそ必要と申入れてきた経過を説明。「JR東海は、社内で決めましたと、いきなり通告してきた。全社で1000人単位の合理化をやることからきているようだ」「親方日の丸の体質に、金もうけの姿勢がくわわった。公益、公共性の姿勢がなくなり、話し合いもやりにくい」と強い怒りを表明しました。
寺前氏も、「新幹線三島駅のホーム要員がたった1人。県内の篠原駅では視力障害者がホームから転落してなくなった事故があったばかり」とのべ、関係者から「琵琶湖環状線」の推進や町づくりへの打撃、子どもの非行の温床になるのではと心配する声などをくわしく聞きました。
両駅の無人化は、昨年12月の営業時間短縮につづくもので、米原町の区長会が町議会へ請願を提出するなど住民の強い反対の声があがっており、両町のほか伊吹町や県も計画の中止を求めています。また国労名古屋地方本部など労働組合も、住民に事実を知らせるビラを配布し、計画の撤回を求めています。