■赤松顧問の給与高すぎる びわ湖ホール監査請求(1996年4月17日)

 「月60万円の報酬は、県民の所得や生活、県の特別職の給与から見ても高すぎます」|--滋賀県が、建設中のオペラハウス「びわ湖ホール」の非常勤顧問、赤松良子・元文部大臣に支払っている報酬などについて監査請求している主婦など7人が17日、県監査委員会で意見をのべました。

 監査請求しているのは、草津市の大竹美智子さん(66)など女性7人をふくむ県民9人。請求のさい、意見をのべ、証拠を提出する機会をと、とくに求めていたことから意見陳述がおこなわれました。

 大竹さんなどは「赤松氏はオペラ好きではあっても、音楽にはしろうと。年金生活者は年10万円あるなし、パートでも月10万円にもならない県民の生活実感から見ても、県の特別職の報酬からみても高すぎ、納得できるものではありません」とのべました。

 県は大津市の琵琶湖岸を埋め立てて本格的オペラハウスをつくるとして、昨年4月から赤松氏を非常勤顧問に任命し、ホール完成後は館長に予定しています。同氏のこれまでの勤務は、ひと月に5ないし6日の出勤。県は報酬とは別に交通費、ホテル代も費用弁償しています。

 監査請求の住民は、県教育委員長の月額報酬は22万6000円だと指摘したほか、県が赤松氏のホテル代に1泊2万8000円(知事が東京宿泊の場合、1万6500円)など年間約1000万円を支出したことを不当だとしました。