■琵琶湖の総量規制はずすな(1995年6月23日)

 滋賀県議会で23日、日本共産党の吉原稔県議が一般質問にたち、県の琵琶湖保全管理の「新たなしくみ」について、当初あった汚濁物質の総量規制導入の考えが、その後の知事発言で後退していると批判し、「国や自民党、財界に気兼ねせず導入すべき」と求めました。稲葉知事は「内容は検討中。総量規制などは早く実施すべきものだが、実際にできるかどうかも判断したい」と明確な答弁を避けました。

 県は水政審議会答申を受けて、「琵琶湖の総合的な保全管理」について新しい法制度の創設をふくむ「新たなしくみ」が必要だとしてきました。しかし、その後、知事は「(特別法ではなく)個別法の特別措置と現行法令の特例をあわせ持つしくみ」「総量規制的なものは考えない」などと後退させてきました。