■いじめ問題で石井郁子党衆院議員と懇談(1995年6月13日)
滋賀県草津市で12日夜、日本共産党の文教委員会責任者の石井いく子元衆院議員を囲んで、いじめ問題を考える懇談会が開かれました。市内のPTA会長や、教師、父母ら約30人が参加し、子どもたちや親、教師の悩みと解決の方向などで活発に意見を交わしました。
石井さんは、日本共産党が先月発表した「人間を大事にする教育の実現こそ『いじめ』問題克服の道」の提言をくわしく説明し、出席した父母らからは、「子どもが仲間はずれにされていても、学校の先生はそれに気がつかなかった。『完全自殺マニュアル』という本まで読まれていて、とても心配です」など切実な悩みがだされました。
出席者からは、日本共産党の提言に共感の声が多く出され、「勇気が必要だという提言は、そのとおりだ。パンフレットを30冊、知人に配って喜ばれた」「いじめは精神的なしこりを残す。提言にある教育的なケアは、ぜひとも必要」「教職員の仲間で提言を読んでみた。私たちの学校はそこからかけ離れている。なぜなのか、ほんとうにやるべき教育をめざそうと話し合っている」などの発言が続きました。
石井さんは、政党の中でいじめ問題を、人間を大事にする社会を実現する問題として重視し、解決をめざす提言を出しているのは政党では日本共産党だけと指摘し、財界、自民党のゆがんだ人間観を克服することや、ひどいつめこみ教育をすすめる文部行政の転換を力説。「教育のゆがみをさらに進めた新学習指導要領の撤回を、全国の約二割の地方自治体が求めています。大きなチャンスです。国会がそのことを反映できるようにしてほしい」と日本共産党の躍進を訴えました。