■第2ゴルフ場白紙に 志賀町民の運動みのる(1994年9月7日)

 滋賀県志賀町の栗原、北浜地区に「アイ・アール・ケイ」(本社・京都市)が開発を予定していたゴルフ場(志賀第2ゴルフ場)について、7日開かれた町議会で北村正二町長は、「企業が諸般の事情からゴルフ場計画を断念したので、白紙にする」と明らかにしました。

 このゴルフ場は、98・7ha、18ホールで計画、90年に町の国土利用計画、総合発展計画に位置付けてきました。

 地元住民は、「町のみどりや琵琶湖の水を守ろう」とゴルフ場反対運動が続けられ、昨年からは、計画地域の立木トラスト運動もひろげていました。

 第2ゴルフ場反対を主張してきた日本共産党の谷なおみ町議は、「町長は、住民の声にはただの一度も耳を傾けようとはしませんでしたが、ねばり強い住民のみなさんの運動で、企業が開発環境が苦しくなったと断念したのです。これからも、町総合発展計画の住民本位の見直しを迫っていきます」と話しています。