■琵琶湖「警戒・危険水位」を廃止 -75センチまで対策せず 滋賀県(1992年9月29日)

 滋賀県は29日、琵琶湖の水位低下にたいする対応を変更し、従来マイナス30センチを「警戒水位」、マイナス50センチを「危険水位」としてきた低水位時の名称や対策をやめ、県の渇水対策本部設置の目安をマイナス50センチからマイナス75センチに変更しました。

 県の低水位名称の廃止、や渇水対策本部の設置基準の変更は、琵琶湖総合開発の公団事業が完成し、瀬田川洗堰(あらいぜき)の操作規則が制定され、マイナス1・5メートルまでの水位低下をもたらす毎秒40トンの新規水供給を認めたため。この最低水位の中間点で渇水対策本部を設置することで情報の収集と、対策に当たるとしています。

 29日現在で琵琶湖の水位はマイナス46センチ。これまで大津の鳥居川水位計で計測する方法が、今年4月から琵琶湖の5カ所の水位の平均値をあてるようにしたため、これまでより約10センチ高くなっています。この平均値でも先月24日以来マイナス50センチを下回っていました。