■「愛知川第2ダム」で県から聞き取り 党議員団(1992年9月14日)

 日本共産党の森しげき県国民運動本部長と吉原稔県議、湖東地方議員団は14日、国の「愛知川第2ダム」建設問題で県に計画を聞きました。

 「第2ダム」は永源寺ダムの上流、茶屋川地点に計画されているもので、下流農家の負担や、県内でほとんど唯一残されている清流の環境破壊などの問題があることや、農家への強圧的な同意を求める進め方に批判の声がでています。

 「愛知川第2ダム」は、新農業政策でうたわれるような大規模農業にみあう農業用水の安定確保を目的に農水省が建設するもので、集水域は29・4平方キロの重力式コンクリートダム。八日市市など1市8町7500ヘクタールが受益地域。総事業費は476億円。

 地元には今夏、ようやく計画が明らかにされ、現在環境影響調査中というのに、各農家に建設の同意が求めら、中には脅迫まがいの同意強要があると問題になっています。

 党議員団は、現在ある永源寺ダムが治水機能をもたず、現実に洪水を防止できずに被害が出たことなどを指摘し、農用水の合理的な反復利用、地下水の活用など地域の特性に応じた農用水の安定確保の検討資料の提出などを求めました。