■琵琶湖総合開発の完了式 水資源公団(1992年9月9日)
琵琶湖総合開発事業が終了した水資源開発公団の「竣功式」が9日、大津市の県立体育館と西武プリンスホテルで開かれました。山崎拓建設大臣や稲葉稔滋賀県知事、中川和雄大阪府知事などのほか、関係市町、施工企業、銀行などから約1000人が参加しました。
水資源公団の琵琶総事業は、総工費3513億円、京阪神の水需要にこたえる巨大開発です。水位低下や、埋め立て、湖岸堤管理用道路建設などによる環境破壊への反対の声を押して強行され、4月から新規放流が開始されています。
「竣功式」には自民党の国会議員の他、社会党の山元勉衆院議員も出席し、「日本一の琵琶湖を一変する事業をかんかんがくがくの議論の中で進められた。ご苦労さまでしたとお礼申し上げる」とあいさつ。一時は琵琶湖総合開発に反対していた社会党の転落ぶりを示しました。