■住民5千人超が公害調停、ゴルフ場の農薬使用差し止め求め(1992年5月10日)

 志賀町でゴルフ場の農薬使用中止を求める公害調停に申請している住民が5千人を突破しました。参加をよびかけてきた「びわ湖の水と大気を守る会」(百瀬稔代表)がこのほど第2次申請を提出し、第1次分とあわせ、合計5125人となりました。

 調停申請は、同町の比良ゴルフ倶楽部の農薬散布による空気、飲料水源としての琵琶湖の汚染を差し止めるよう求めたもので、昨年10月に2319人で第1次申請しました。

 今回は2806人が新たに申請したのは、会員が連休返上で申請者をつのった結果です。ゴルフ場に隣接する小野水明1、2、朝日2の自治会では、申請に参加した住民は7割を越えました。

 同町ではラリー中のこどもたちが倒れたり気分が悪くなる散布農薬の影響とみられる事態も発生し、医師の調査でも住民の農薬被害も指摘されています。

 すでに審査会は2回開かれていますが、比良ゴルフ倶楽部は住民申請者との同席を拒んでいます。