■「かけこみ」25カ所も、滋賀のゴルフ場計画(1992年4月16日)


 ゴルフ場開発計画と国土利用計画を決議した日

自治体  地域   予定ホール数   議 決 日
甲  西 三雲       9      86. 3.12
信  楽 神山      18      88. 1.29
石  部 石部      18      90. 3. 8
志  賀 栗原・北浜   18     90. 9.18
大  津 仰木      18      90.12.21
大  津 大石小田原   27     90.12.21
大  津 瀬田大江     8     90.12.21
湖  北 海老江    (18)     90.12.25
朽  木 宮前坊      9     91. 6.24
甲  南 池田・野川    9     91. 6.25
水  口 春日、山他   18     91. 9.27
水  口 伴中山     10     91. 9.27
水  口 松尾      18      91. 9.27
栗  東 六地蔵      9     91.12.20
日  野 小野・川原他  27     91.12.21
日  野 西大路・鎌掛   9     91.12.21
び  わ 早崎     (18)      91.12.24
高  島 武曽      18      92. 2.28
西 浅 井 集福寺     18     92. 3.18
西 浅 井 山門      18      92. 3.18
近江八幡 津田      18     92. 3.23
竜  王 薬師      18      92. 3.24
永 源 寺 池野脇他    18     92. 3.25
新  旭 饗庭      18      92. 3.25
土  山 鮎河・黒川   18     92. 3.26
土  山 山女原      9     92. 3.26

(注) びわと湖北は、2町で18ホール1カ所の計画


 滋賀県は16日、県内の新たなゴルフ場開発計画状況を公表しました。これによると新たな計画は19市町、25カ所にのぼり、すべて認められると、既存のゴルフ場をふくめて59カ所、7900ヘクタールとなり、琵琶湖を除く県土の2・4%という全国的にも異常なゴルフ場ラッシュとなります。

 県は90年12月1日に、副知事の「ゴルフ場開発計画の規制について」を市町村に通知、「今後新たな開発計画の申出は、原則として受理しない」としました。しかし、この通知は、開発計画が今年3月末までに市町村の国土利用計画に位置づけられたものは除く、という条件をつけたのがゴルフ場ラッシュの原因です。

 国土利用計画の議決が、この通知の「期限」ぎりぎりの今年3月というものだけでも全体の1/3を占めています。

 県は通知が出された90年12月当時の41カ所の計画からみて減少したとしていますが、通知が異常なラッシュを引き起こしたかを逆に示しているといえます。

 ゴルフ場は、農薬による周辺住民の健康被害、琵琶湖や飲料水源の汚染などから、反対の声や運動がひろがって、中止に追い込まれた計画も少なくありません。

 高島町や志賀町など、ゴルフ場計画をめぐって議会が紛糾し、町長や議員選挙でも、ゴルフ場が重大争点になっています。

 日本共産党の川内たかし参議院滋賀選挙区予定候補の話 日本共産党は「これ以上のゴルフ場乱開発を許さず、県はただちに完全凍結の措置を。県の経過措置は抜け道となる」と主張してきましたが、その指摘が正確で、必要なものであったことが示されたものです。

 県内の貴重な自然や農地を、ゴルフ場企業の利益追求のために破壊することは許せません。きびしく規制を加える必要があります。

 現在あるゴルフ場についても、大量の農薬が使われ、住民やゴルファーの健康被害が心配され、琵琶湖の汚染をまねくなど、農薬規制をきびしいものに改善すべきです。キャディの方から「自分の服は家族のとは別にして洗濯しています」というような深刻な声も寄せられています。

 リゾート法に反対し、リゾートネックレス構想の中止を主張する唯一の党として、住民のみなさんと力をあわせて乱開発にストップをかけ、住民のためになるまちづくりをすすめるためがんばる決意です。