■草津市長が暴力団組長を招待、会食(1992年3月13日)
暴力団への甘い対応が市民から批判されている滋賀県草津市の高田三郎市長が、市内の料亭で暴力団組長を招待し会食していたことが明らかになりました。13日の市議会で、日本共産党の西川仁、石坂昭典市議がただしたもので、同市長は事実を認めたものの、反省の態度は示しませんでした。
西川議員があきらかにしたのは、86年11月末に高田市長ら市幹部が市内に事務所を持つ山口組系暴力団佐山組の佐山利次組長と市内の料亭で会食していた、というもの。市長は会食の事実を認めました。
また、石坂議員が「誰が金をはらったのか」と質問したことに、助役が「市長のポケットマネーで払ったと聞いている」と答えました。
市長と組長との関係は、市の公共下水道工事の残土が組長所有の土地に無断でおかれたことがきっかけ。82年1月に、組長は市役所の玄関前に重機をもちこみ、市職員を脅迫し、市は、残土をかたづけたうえ、85年から86年にかけて土地使用料として710万円を支払いました。市長が組長を招待して会食をしたのはこうした交渉が一段落した時期です。
市はこのほか、2カ所の市有地を、購入価格より安く組長に売り渡し、組長はこの土地を転売して3000万円あまりの利益を得たうえ、組事務所を建設するなどの事態がおきています。