■県民合意なしで強行するな「びわこ空港」で党県委員会が声明(1991年11月29日)

 第6次空港整備計画に滋賀の「びわこ空港」が採択されたことで29日、日本共産党県委員会と県会議員団が声明を発表しました。

びわこ空港(滋賀空港)の第6次空港整備5カ年計画採択に当たっての声明

 びわこ空港(滋賀空港)は第6次空港整備5カ年計画に条件付き新規空港として採択された。

 しかしびわこ空港建設は県民合意を得ておらず、とりわけ地元住民は強く反対している。このような状況のもとで、予定空港として採択されたといってびわこ空港建設を強行すべきではない。日本共産党は空港計画の浮上、候補地決定にいたる全段階を通じその必要性、選定手続き、需要予測のデタラメさ、騒音、環境問題等を指摘し、白紙撤回、再検討を主張してきた。

 そもそも今回の第6次空整は、総合交通政策は不明確なまま、日米構造協議による公共事業の一環として、需要の有無などの検討課題を残しつつ、決定されたものである。

 びわこ空港計画の不確実さ、東京便の不成立、他の交通手段との競合、アクセス道路を含む膨大な建設による住民負担の強化、周辺の乱開発、騒音、環境問題などは未解決である。

 われわれはびわこ空港の予定事業採択にあたって以下のことが必要であることを主張する。

 解決すべき課題として、

一、地元住民を含む県民合意なしには事業を強行しない。住民の参加による公開討論を行なうこと。

二、びわこ空港の必要性、需要などについての科学的、合理的な検討を行なうこと。

三、大気、環境問題への総合的科学的なアセスメントを行なうこと。

 等を県に求めるものである。

   一九九一年一一月二十九日

                     日本共産党滋賀県委員会

                     日本共産党滋賀県会議員団