日本共産党滋賀県議団主催の「大戸(だいど)川の治水を考える学習会」が19日、大津市で開かれ、住 民ら約20人が参加しました。
大戸川ダム(大津市)建設をきっぱり中止し、河川整備や堤防強化を進めるよう三日月大造知事に求めた 黄野瀬明子県議の議会質問の録音を聞いた後、京都大学名誉教授の今本博健氏が「大戸川ダムの必要性を再 検討する」と題して講演しました。
今本氏は、大戸川ダムにゴーサインを出した県の「勉強会」について「『超・超過洪水』に対する効果を 用いるのは適切性に疑問がある」と指摘。2013年の台風18号の時の大戸川ダム地点のピーク流量を1 220立法㍍毎秒(計算値)、大津市黒津地点のピーク流量を742立方㍍毎秒(実測値)としていること について「下流地点の流量が上流地点より小さくなることはないので、計算値は信頼できないのではないか 」と述べました。
参加者からは「ダムで大戸川流域の被害が多少軽減できても、ほかの琵琶湖流域でとんでもない被害が出 るのではないか」などの意見が出されました。黄野瀬県議は「ダムができても内水氾濫は防げない。地域の 人たちとどう治水を進めるのか。汗をかきたい」と述べました。
学習会に先立ち、ダムサイト予定地などを視察。日本共産党の佐藤耕平県国民運動部長、林まり市議が参 加しました。
2019.10.21