山本幸三地方創生担当相が16日に大津市内で講演後、観光を生かした地方創生に関する質疑の中で「一番のがんは文化学芸員と言われる人たちだ。観光マインドが全くない。一掃しなければ駄目だ」と述べたことについて、日本共産党の節木三千代滋賀県議団長は次のような談話を発表しました。
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博物館などで働く専門職員である学芸員を侮辱する発言は断じて許せません。
県内のある学芸員にお聞きすると「学芸員の仕事はその土地で守り育てられてきた文化を人々の誇りにしてもらうこと。言わば市民と文化の懸け橋です。なんでも費用対効果で見ようとするから見誤る。『○万人が訪れた』などと数値を誇大評価する姿勢こそ改めるべき」と話されました。
そもそも学芸員は博物館法で定められた資料の収集、保管、展示及び調査研究などを職務とし、地域において地道な活動をされています。「地方創生」というならば、学芸員の立場を尊重することこそ求められています。山本大臣の発言は、その職務を全く理解しないもので、大臣の資格が問われます。
2017.04.20