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11月28日 佐藤氏が訴え「再発防止は実弾訓練をやらないこと」

DSC_6796 日本共産党滋賀県委員会の佐藤こうへい県国民運動部長は28日、迫撃砲弾着弾事件が起こった陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場のある高島市を駆け巡り、街頭で訴えました。
 佐藤氏の演説を紹介します。
    ◇
 饗庭野演習場で大変な事件が起こりました。自衛隊の実弾射撃訓練で放たれた迫撃砲の実弾が目標を大きくそれて国道脇に着弾する。民間の車を損傷するという事件が起こりました。つい先ほどまで人が乗っていたという後部座席、窓ガラスを割り、ボディーに穴を開け、乗っていた住民の方は、大変怖い思いをされたということでした。一歩間違えば、自衛隊が放った実弾で住民が命を落としかねなかった。絶対にあってはならない重大事件です。

 3年前にも饗庭野演習場では、重機関銃の弾が演習場の外に飛び出して、民家の瓦屋根を突き破るという事件を起こしています。その時に、もう二度とそういうことがないようにと、駐屯地と高島市とで約束を取り交わし、もし何かあった時には、すぐに訓練を中止して行政にそのことを報告する。こういう約束を取り交わしていましたが、今回その約束が守られませんでした。

 自衛隊は事件が分かった後も、しばらく訓練を続け、高島市に対する報告は事件発生から4時間近くたってからのことでした。なぜ約束が守られず、またこんな事件を起こしたのか。しっかりと原因、真相を究明することが求められています。そもそも饗庭野演習場では、実弾訓練をやるには狭すぎると、たびたび指摘をされ、住民の方からも「危険な実弾訓練はやめてほしい」と声が上がってきたところです。再発防止というなら、もうすべての実弾訓練をこの先やらない。中止する。それが1番の再発防止策です。そのことを防衛省に対しても、私、直接東京に行って厳しく申し入れ、抗議を行ってきたところです。

 3年前に安保法制=戦争法が強行採決されて、自衛隊の任務は様変わりし、自衛隊の訓練は激しくなっていると言われています。憲法違反の法律をつくって自衛隊の任務を拡大し、アメリカと一緒になって海外に出て行く任務を与え、そして訓練が激しくなって、その中で今回のような住民の命を危険にさらす事件を起こした。こんなことをやっていたら一体何のための自衛隊なのか。誰のための自衛隊なのか。分からないのではないでしょうか。自衛隊員の初心に照らしても、住民の命を守る上でも、自衛隊員の命を守る上でも憲法違反の安保法制は直ちに廃止しなければなりません。そして憲法9条を守り生かす平和外交をやってこそ、自衛隊の方々も本来の任務をしっかりと全うできるし、アジアで起こっている対話の流れ、非核化の流れに日本としても積極的な貢献をしていくことができるのではないでしょか。憲法9条を守り生かす平和外交をやる日本へ、そういう政府へぜひとも転換を図っていくために、私、佐藤こうへいは、みなさんと力を合わせて頑張っていきたいと思います。